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勧善懲悪

8月4日、朝日新聞の天声人語欄に
とても共感を覚える文章が載っていた。

話題は、「水戸黄門」のTV番組が今年いっぱいで終わるというもの。

私自身は幼い頃に見た記憶はあるものの、
現在好んで見ている番組ではなかった。

そうなのか~、なんてふんふん読み進んでいった最後に、
この文章と出会った。

 明日が見えない世情だからこそ、
 先の読めるフィクション、
 揺るぎない勧善懲悪の世界が一つ二つほしいのだが。


勧善懲悪。

そんな世界は実際にないと言っていい。

社会学の講義で「犯罪や自殺のない社会は不健全」という
考え方を聞いたときの衝撃は、今でも忘れない。


それでも、幼い子どもたちには勧善懲悪の世界に触れてほしいと思う。


絵本を例にとってみよう。
恐ろしく残酷な結末と感じる物語はたくさんある。

「3びきのこぶた」はオオカミを殺してしまうし、
「おおかみと七ひきのこやぎ」も同じく。
「かちかちやま」はたぬきは泥船に乗って沈んでしまう。

近年、残酷すぎると書きかえられた物語もあるが、
本当に救いがあるのはどちらだろうか?

悪いことをしたのに、許しを請い生きながらえている物語と。
悪いことをしたら死ぬ、という結末の物語。


実は、子どもが望むのは勧善懲悪の世界なのだ。

悪いことをしたおおかみが、まだ生きているという恐怖。
子どもにとってはもう夜も眠れないほど、らしい。


私たちは、大人になるにつれて
世界の複雑さを学び、体感していく。

しかし根底にあるのは、善悪の価値観なのだと思う。


空気に流されていないか?
自分の価値観をもって善悪を判断しているか?

きれいごと、と言われればそれまで。

でも、汚いことばかりの人生、嫌にはならないのだろうか?

水戸黄門に、うーん・・・と考えさせられた朝だった。

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プロフィール
家庭教師&家庭教室のイエガク代表。 自身は元小学校教諭であり、三児の母である。 生まれも育ちも京都だが、結婚を機に愛知県に移り住み、家庭教師を始める。 就学前の子どもの育ちにも大いに関心をもっており、「絵本で子育て」を推進する絵本講師としても活躍中。

iegaku


家庭教師 愛知 イエガク
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